
パルテンツァ札幌店がお送りするスーツの豆知識ブログでございます。
本日は、前回「タキシードの世界」でお送りした内容の続きについて綴ろうと思います。
「そもそもタキシードを着用する場面が分からない」
「タキシードについては深く知らない」
そのような疑問を抱えている方が少なくないと感じております。
今回のブログでは疑問を解決させていただきます。
・前回のおさらい

前回、「タキシードは燕尾服の後ろを切りくつろげるようにしたジャケットが起源」と紹介致しました。
現代においても稼働しやすいような生地を用いて作られた洋服、超軽量化スーツなど、服は用途によって進化しておりますが、昔も同じようです。
礼服だと過ごしにくい、リラックスできないということから人の手を加え、
「ラ・スモーキング」というくつろぎながら煙草を吸えるような形を作りました。
さて、今回はこの先のお話です。
・スモークからカウズへ
「ラ・スモーキング」と言われるタキシードの先祖は当時の英国皇太子エドワード7世を虜にします。
エドワード7世はこの服をリゾート地にも持ち込み、夜間にも着るようになりました。
ここから「ラ・スモーキング」→「夜間に着るもの」と認識が広まり、
リゾート地の名前にちなみ「カウズ・ジャケット」と呼ばれるようになるのです。
そして、この「カウズ・ジャケット」はディナーコーデとなったのです。
「カウズ・ジャケット」こそ後々”タキシード”と呼ばれるようになります。
・アメリカでもタキシードが誕生
1886年10月10日にアメリカ・ニューヨーク州の「タキシード・パーク」にて当時の上流階級者により「タキシード・クラブ」というパーティーが開かれました。
そのパーティーに参加していた主催者の息子が燕尾服の後ろをバッサリと切り落とし、会場に現れました。
それだけではありません。後ろを切り落とすだけでなく、ジャケットの色は真紅、
側章付きの黒いパンツを履いていました。
この斬新な恰好が話題となり、1890年代のニューヨークを中心に広まっていきました。
ここからアメリカのタキシード文化が生まれたとされています。
・タキシードの着用場面
最後にタキシードの着用場面についてのお話を綴りたいと思います。
現在、一般認知としてタキシードの着用場面は夜間となっております。
もう少し詳細に紹介しますとパーティーや式典、ディナーなどで使用致します。
欧米では招待状に『「ブラック・タイ」で参加』と記載があれば
「ブラック・タイ」=「タキシード」となるのでタキシードを着用しての参加になります。
ただ、日本ではパーティーや式典などの催事・慶事はそう多くはありません。
記念日の夕食の場で着るなど、日々を彩るようにタキシードを着用するのも良いかもしれません。
・まとめ
以上がタキシードの概要になります。
タキシードについてはもっと奥深い知識が多く眠っておりますが
今回のブログで話してしまうと一冊の本ができるくらいのページ数になってしまいますので、別の記事にて綴っていきたいと思います。
パルテンツァ札幌店では「タキシード」のオーダーも可能ですので
ご興味がございましたらスタッフにお声かけ下さい。
私たちはお客様のお声に真摯に向き合って最高の一着をご提供したいと思います。
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