パルテンツァ札幌店がお送りするスーツの豆知識ブログでございます。
今回のブログでは「織り方の世界①」の続編を書いていきたいと思います。
「織り方の世界①」に関しまして下記のURLからご覧ください。
↓↓↓
織り方によって様々な性質をもつ生地。
そんな面白さをお伝え出来たのならブログ冥利に尽きます。
さて、前回は”平織”に関してご説明させていただきました。
続編である今回は”綾織”に触れていきたいと思います。
・綾織とは
まずは綾織の概要から紐解いていきましょう。
綾織という生地の織り方は秋冬に多く見られる織り方になります。
(なぜ、秋冬に多く見られるのかという疑問は後半でお伝えします。)
また、呼び方として
- 斜文織
- ツイルウィーヴ
の三種類があります。
これらの名前から綾織の特徴を紐解いた読者の皆様。
お見事でございます。
そうです、綾織の特徴としては
「表面に斜めの畝状の筋が走って見える」ということが言えます。
まさに”斜文”ですね。
わかりやすく画像を添付致します。
↓↓↓
いかがでしょうか。
このような織は実際にスーツなどの生地をよく見てみるとわかります。
・綾織の織り方
そもそも生地というものは
経糸、緯糸を組み合わせて織られるのです。
基本、綾織ではこの組み合わせが
2 / 2
になります。
バランスが非常に良い織です。
経糸の密度を変化させることでこれに比例して畝状の線の斜度が変わっていきます。
他にも
2/1
1/2
3/1
3/3
3/2
と数多くあります。
例えると
・ヘリンボーン柄
・デニム
…etc
このような見た目の生地が綾織で織られているものです。
綾織の特徴
綾織の特徴といたしましては
結論から申し上げますと
暖かさが感じられる織り方
です。
では、なぜ綾織は暖かいのかを紐解いていきます。
前回、”平織”についてお話をしましたが
平織は前項の糸の交差比率を参考にすると経糸、緯糸1/1という交差をしております。
その為、平織の方が綾織よりも緯糸の交差回数が多くなります。
緯糸の交差回数が多くなることによって隣り合う糸同士が離れようとする性質があります。
つまり、平織というものは隙間が空く特徴があり通気性が良いというメリットが生まれるのです。
平織主体となってしまいましたが、
上記のことを踏まえて綾織の織り方は隙間が少なくなるのです。
隙間が少なくなることによって密度が濃くなり熱放射を防ぎ、暖かくなるということです。
Q.E.D.証明終了です。
と少し格好をつけましたが
綾織の特徴お分かりいただけたでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本日は”綾織”に関しまして豆知識を綴っていきました。
なぜ綾織の生地が「秋冬生地です」と言われる理由がご理解いただけたかと思います。
生地の織り方に関しては残り一種類の織り方を次回紹介していきたいと思います。
ご来店の際にはこういった生地のお話など皆様にとって有意義なお時間をご提供させていただきたいと販売員一同心より感じております。
ぜひ、綾織で一着お仕立てしてみてはいかがでしょうか。
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